残暑の肌ケア

みなさんこんにちは!
私は高知市内に住む美容チャレンジャー「はちきん」と言います。
以後お見知りおきを!

 

さて、今回は残暑から秋にかけての肌ケアについて。

 

これからの季節は夏とは違って湿度が低くなるため、汗が蒸発しやすく、肌の乾燥が気になり始める人も多いのでは。

人は体温が上がると汗をかきますが、その汗が蒸発するときに熱も一緒に放出します。これは私たちの体に備わっている体温調節機能ですが、汗が蒸発するということは、皮膚の乾燥を招くことにも繋がるのです。

汗と皮脂の分泌が多く、湿度の高い夏よりも、残暑から秋に入る季節は湿度が低くなるため、お肌が乾燥しやすくなります。また、普段から肌が乾燥しやすいアトピー性皮膚炎の方にとっては、より注意が必要となるでしょう。

 

■肌バリア機能の低下

肌の表面にある角質層の水分が減ってしまうと、外部からの異物侵入を防いでくれる肌バリア機能が働かなくなります。また、バリア機能が低下すると肌の水分も、さらに蒸発しやすくなってしまいます。

 

感染症にかかりやすくなる

肌バリアには、毛穴から分泌される皮脂による膜で、外部からの最近やウイルスから守る役割があります。しかし、角質層の水分が失われてバリア機能が低下してしまうと、皮脂の分泌が不安定になり皮脂膜による防衛能力が低下、感染症にかかりやすくなります。

アトピーに悩む9割の方が何かしらの感染症を併発してしまうのは、肌バリアと皮脂膜が正常に働いていないからでは、と考えられています。

 

■かゆみを感じやすくなる

通常、かゆみを知覚する神経は角質層より奥の真皮層にあります。しかし、角質層の乾燥と皮脂膜による防衛機能が働かなくなると、かゆみの神経線維が角質層まで上ってくることが分かっています。すると、ちょっとした刺激でかゆみを感じやすくなってしまうのです。

このかゆみの神経線維は、角質層に水分を与えることで真皮層まで戻ります。

 

 

コンクリートの地面に打ち水をしてもすぐ乾いてしまうように、肌に対しても表面や角質層に水分を与えるだけでなく、“水分を保持”させることが重要になってきます。

そこで押さえておきたいポイントが2つ。

 

<Point.1>角質層の水分保持機能を働かせる

角質層には水分をキープしてくれる物質があります。その中のひとつが「セラミド」というもの。角質層で水分を蓄えてくれる細胞間脂質というものの主成分です。この細胞間脂質に水分をキープすることで、肌のバリア機能も働きます。化粧品にはさまざまな保湿成分がありますが、細胞間脂質の主成分であるセラミドを配合したものは高い効果が期待できます。また化粧品だけでなくサプリメントによる摂取方法もあります。

 

<Point.2>

肌に与えた水分の蒸発を防ぐもうひとつの方法が、水分を与えた上から肌をおおうこと。一般的なスキンケアではクリームを塗ることで水分の蒸発を抑えます。しかし、使う化粧品の種類によって効果や使い心地はさまざまです。

病院で処方される保湿剤のワセリンは、ベタつきますがしっかりと肌をカバーして水分をとじこめます。市販のクリームはサラリとして使い心地を重視したものがありますが、ワセリンほどカバーする力はありません。決して何を使ってもよいというわけではないので、使ってみてちゃんと自分をカバーしてくれるものを選ぶようにしましょう。
また、家にいる時や外出時など、状況に合わせて保湿剤やクリームを使い分けるというのも押さえておくと便利です。

 

自分の肌に合った乾燥対策を知って、本格的な乾燥が始まる季節に備えましょう。

 

では、また次回!